9月21日は、お月見をしてみませんか?
2021年08月28日
秋になると、ついつい見上げたくなるお月様。
その中でもやっぱり「十五夜のお月様」は特別ですね。
「中秋の名月」とも言われ、満月のイメージが強い十五夜ですが「満月の日」と1~2日ずれていることが多いのだそう。
今年の十五夜は9月21日。2013年以来8年ぶりに、中秋の名月と満月が同日に重なっているんです。
十五夜にまんまるお月様を見上げて楽しんでみませんか?
十五夜?中秋の名月?お月見のことをちょっとだけ
十五夜とは満月の夜のこと。本来の意味からすれば、年に12~13回の十五夜がありますが、旧暦の8月は1年の中で最も空が澄み月が明るく美しいとされていたため、昔から親しまれてきました。
秋の十五夜を「中秋の名月」といいますが、「中秋」とは何のことでしょうか。
旧暦では7月から9月までが秋とされ、その真ん中にある8月は「仲秋」とよばれました。
「中秋」はその中でも秋の真ん中の日=旧暦8月15日を意味した言葉なのです。
十五夜以外もお月見してみませんか
中秋の名月といわれる十五夜は特別ですが、ほかにも「十三夜」「十日夜」といわれるお月見行事があります。
この3日間が晴れてお月見ができると良いことがあるといわれています。
十三夜(じゅうさんや)とは
十三夜とは、旧暦9月13日のお月見。今年は10月18日です。
十五夜から約一か月後にやってくる十三夜は、栗や豆をお供えすることから「豆名月」「栗名月」と呼ぶことがあります。
十五夜についで美しい月といわれ、また晴れる日が多いともいわれています。
十日夜(とおかんや)とは
十日夜とは、旧暦の10月10日の夜のこと。今年は11月24日です。
東日本を中心に収穫祭がおこなわれていて、神様への感謝の気持ちを表しています。
「田の神さまが山に帰る日」といわれているため、この日までに稲刈りを終わらせる地域が多いようです。
お月見のお供え
十五夜のころになると「月とすすきと月見団子」のイメージを見かけるようになります。
なぜ、すすきと月見団子なのでしょうか。
すすき
秋の七草のひとつでもあるすすきがお供えされるのは、すすきの鋭い切り口が魔除けになると信じられてきたためだとか、穂の出たすすきを稲穂に見立てて飾ったからだとかいわれています。
ほかの秋の七草や、コスモスなど季節の花を加えて飾るのも華やかになって素敵ですね。
月見団子
月見の風習が日本に入ってきたのは平安時代。平安貴族たちは、中国から伝わった風習のままに宴を開き、月にお供え物をしていたといわれています。そのころお供えされていたのは里芋でした。
江戸時代に、月見の風習は庶民にも広まっていったことで「収穫を祝う」意味を持つようになり、米で作ったお団子をお供えするようになりました。
地域によっては、里芋を模した型や串団子。団子じゃなくておまんじゅうという地域もあるようです。
月が見える窓際やベランダに月見台としてテーブルなどを置き、のんびり月を眺めましょう。
平安貴族のように、里芋などの芋類や果物などの秋の収穫物、水や酒などのお供え物を用意するのもたのしいですね。
お供えしたものは体内に取り入れることで健康や幸せを得ることができると考えられているので、お月見後に食べてしまいましょう。
月見団子を作ってみませんか
お団子の材料は近所のスーパーで手に入りやすく、作り方もとっても簡単。
できたてのお団子はとてもおいしいですよ。
材料(お団子15個)
- 上新粉200g
- ぬるま湯200㏄
作り方
- 上新粉を測ってボウルへ入れます。お団子をゆでる湯を鍋に沸かしておきます。
- 上新粉の入ったボウルにぬるま湯を少量ずつ加えて混ぜていきます。
ぬるま湯の量は目安です。柔らかくなりすぎないように注意しながら混ぜてください。 - まとまってきたら、手で練っていきましょう。指で押したときに耳たぶくらいの硬さになるまで練るのがポイント。
- 15等分にした生地を丸めていきましょう。
お団子をまんまるにすると、亡くなった人に供える「枕団子」となってしまいます。積み上げやすくもなるので、少しだけつぶしておきましょう。 - 沸騰したお湯でゆでていきましょう。火が通ると浮いてくるのでざるで取りましょう。
- 取り出したお団子は、冷水につけてあら熱を取ります。
冷水に浸したままにすると食感が悪くなるのであら熱が取れたら水を切っておきましょう。
冷めると固くなるので、お供えが終わったお団子は焼いてきな粉やお醤油などをつけて食べたり、みそ汁などの具にしたり楽しんでみてください。
生地を作る時に、お砂糖を加えてほんのり甘くするのもおすすめです。
お月見を楽しみましょう
かつて平安貴族たちは観月の宴で、水面に映る美しい月を眺めたり、杯に月を映して月見酒を楽しんだとされています。
すすきを活ける花瓶や、月見団子を盛り付ける器にこだわってお月見を演出してみませんか?
さて、今年はどんなお月見にしましょうか。